ブログ

blog

  • HOME>
  • ブログ>
  • 実は痛くない?矯正治療の痛みに関する誤解・・・

実は痛くない?矯正治療の痛みに関する誤解と真実を神戸市の矯正歯科医が解説blog

2025.06.30

矯正治療の痛みに関する誤解とは?

「矯正治療は痛い」というイメージをお持ちの方は多いのではないでしょうか。私が患者さんから最もよく受ける質問の一つが、「矯正治療は痛いですか?」というものです。

この不安は非常に自然なものです。しかし、矯正治療の痛みについては多くの誤解が存在しています。

実際のところ、矯正治療による痛みは一般的に考えられているほど強くないことが多いのです。また、痛みの感じ方には個人差があり、全く痛みを感じない方もいれば、一時的な不快感を経験する方もいます。

矯正治療の痛みに関する最も一般的な誤解の一つは、「治療中は常に痛みがある」というものです。しかし実際には、痛みや不快感は主に治療の特定の段階でのみ現れることがほとんどです。

例えば、装置の調整後に一時的な圧迫感を感じることはありますが、これは通常数日で落ち着きます。つまり、矯正治療の全期間を通して常に痛みがあるわけではないのです。

では、矯正治療中に感じる可能性のある痛みの真実とは何でしょうか?

矯正治療で実際に感じる痛みの真実

矯正治療中に感じる痛みは、主に歯が動く際の圧力によるものです。歯を動かすためには、歯根膜という組織に圧力をかける必要があります。

この圧力が痛みや不快感として感じられることがあるのです。しかし、現代の矯正技術では、以前よりもはるかに快適な治療が可能になっています。

矯正治療中に感じる可能性のある痛みや不快感は、主に以下のようなタイミングで発生します。

  • 矯正装置を初めて装着した直後
  • 定期的な調整の後
  • 新しいマウスピースに交換した時(マウスピース矯正の場合)
  • 顎間ゴムを使用し始めた時

これらの痛みは一時的なもので、通常は数日で軽減していきます。多くの患者さんは、軽度から中程度の不快感を経験するだけで、日常生活に大きな支障をきたすほどの強い痛みを感じることはまれです。

どう思いますか?意外と痛みは一時的なものだと知って少し安心されましたか?

ワイヤー矯正とマウスピース矯正の痛みの違い

矯正治療には主にワイヤー矯正とマウスピース矯正の2種類があります。これらは治療方法が異なるため、患者さんが感じる痛みの種類や程度にも違いがあります。

ワイヤー矯正は、歯に装着したブラケットにワイヤーを通して歯を動かす方法です。一方、マウスピース矯正は透明なプラスチック製のマウスピースを使用して歯を少しずつ動かしていきます。

ワイヤー矯正の痛み

ワイヤー矯正では、装置による摩擦や調整後の強い圧力が原因で、特に調整後の数日間は強い痛みを伴うことがあります。ワイヤーで全ての歯が繋がっているため、全部の歯に力がかかりより痛みを生じやすくなる傾向があります。

また、口内の粘膜にワイヤーが当たることで、口内炎などが生じる場合もあります。ブラケットが外れると、ワイヤーが飛び出て頬や唇の粘膜に刺さり傷ができることもあるため、注意が必要です。

マウスピース矯正の痛み

マウスピース矯正は、歯を段階的に少しずつ動かすため(1つのマウスピースで0.25mmずつしか動きません)、ワイヤー矯正のような強い痛みが続くことはまれです。また、歯の動きを細かくコントロールでき、ステージごとに動かす歯を調整することも可能です。

取り外し式であるマウスピース矯正は、ワイヤー矯正と比較すると痛みが生じることは非常に少ないと言えます。特に骨の柔らかいお子さんは痛みをほとんど感じないことが多いです。

矯正治療の種類によって痛みの感じ方は異なりますが、どちらの方法でも痛みは一時的なものであり、徐々に慣れていくものです。

矯正治療の痛みは治療の効果が出ている証拠でもあります。歯が動いているからこそ感じる感覚なのです。

矯正治療中の痛みを和らげる方法

矯正治療中に痛みを感じることがあっても、それを和らげるための効果的な方法がいくつかあります。日常生活の中で実践できる簡単な対処法をご紹介します。

痛みを感じたときに試してみてください。ほとんどの場合、これらの方法で不快感は軽減されるはずです。

食事の工夫

矯正装置を装着した直後や調整後は、柔らかい食べ物を選ぶことで痛みを軽減できます。例えば、以下のような食品がおすすめです。

  • スープやシチュー
  • ヨーグルトやプリン
  • マッシュポテト
  • 柔らかく煮込んだ野菜
  • パスタ(柔らかめに茹でたもの)

硬い食べ物や粘着性のある食品は、歯に余計な圧力をかけたり、装置に付着したりする可能性があるため、痛みがある間は避けた方が良いでしょう。

冷却による痛みの緩和

冷たいものを口に含むことで、一時的に痛みを和らげることができます。冷たい水を飲んだり、氷水で口をゆすいだりすると効果的です。また、アイスクリームやシャーベットなどの冷たいデザートも痛みの緩和に役立ちます。

ただし、冷たいものに対して歯が敏感な方は、この方法が合わない場合もありますので、ご自身の状態に合わせて調整してください。

鎮痛剤の使用

痛みが強い場合は、市販の鎮痛剤を使用することも一つの選択肢です。イブプロフェンやアセトアミノフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が効果的ですが、使用前に必ず医師に相談することをお勧めします。

特に、長期間の使用や高用量の服用は避け、医師の指示に従って適切に使用することが重要です。

歯科用ワックスの活用

ワイヤー矯正の場合、ブラケットやワイヤーが口内の粘膜に当たって不快感を引き起こすことがあります。そのような場合は、歯科用ワックスを使用すると効果的です。

ワックスをブラケットやワイヤーの尖った部分に塗ることで、口内の粘膜を保護し、摩擦による痛みや不快感を軽減することができます。

これらの方法を組み合わせることで、矯正治療中の痛みや不快感を最小限に抑えることができます。痛みが長引く場合や通常以上に強い痛みを感じる場合は、必ず担当の歯科医師に相談してください。

矯正治療の痛みに関する患者さんの体験談

矯正治療を受けた患者さんの実際の体験談を紹介することで、これから治療を始める方の不安を少しでも和らげることができればと思います。

Belle歯科・矯正歯科では、様々な年齢層の患者さんが矯正治療を受けていますが、痛みの感じ方には個人差があることがわかっています。

ワイヤー矯正を受けた30代女性の場合

「最初にブラケットを付けた日は違和感はありましたが、痛みはほとんどありませんでした。翌日から3日目くらいまでは、噛むと痛みを感じましたが、柔らかいものを食べることで対応できました。1週間もすると慣れてきて、普通に食事ができるようになりました。定期的な調整の後も同じようなサイクルで痛みがありましたが、予測できるので心の準備ができました。思っていたよりずっと我慢できる痛みでした。」

マウスピース矯正を受けた40代男性の場合

「仕事の関係で目立たない矯正を希望してマウスピース矯正を選びました。新しいマウスピースに交換する度に軽い圧迫感はありましたが、痛みというほどではなく、むしろ『歯が動いている感覚』という表現が適切です。食事の時に外せるのも大きなメリットで、食べる時の痛みを心配する必要がなかったのは良かったです。」

子どもの矯正治療を見守った保護者の視点

「小学5年生の娘が矯正治療を始めました。子どもの痛みを心配していましたが、先生から『子どもは大人より骨が柔らかいので痛みを感じにくい』と説明を受け、実際その通りでした。装置の装着後も普段通り元気に過ごし、食事も問題なくできていました。時々『ちょっと変な感じがする』と言うことはありましたが、痛みで泣いたり食事ができなくなったりすることは一度もありませんでした。子どもの適応力の高さに驚きました。」

これらの体験談からわかるように、矯正治療の痛みは個人差があり、また想像していたよりも軽度であることが多いようです。事前に痛みへの対処法を知っておくことで、より快適に治療を進めることができます。

あなたも矯正治療に興味はありますか?痛みの不安から一歩踏み出せないでいるなら、まずは相談だけでも気軽にお越しください。

矯正治療の痛みに関するよくある質問

患者さんからよく受ける質問とその回答をまとめました。矯正治療の痛みについて気になることがあれば、参考にしてください。

矯正治療の痛みはどのくらい続きますか?

矯正装置の装着直後や調整後の痛みは、通常3〜5日程度で徐々に軽減していきます。個人差はありますが、1週間以内に大部分の方は慣れてきます。長期間にわたって強い痛みが続く場合は、担当医に相談することをお勧めします。

子どもと大人では痛みの感じ方に違いがありますか?

はい、一般的に子どもは大人よりも痛みを感じにくい傾向があります。これは子どもの骨や歯根膜が柔らかく、歯の移動に対する適応力が高いためです。また、子どもは新しい感覚への適応力も高いため、矯正装置にも比較的早く慣れることが多いです。

痛みが強すぎる場合はどうすればいいですか?

通常の範囲を超えた強い痛みを感じる場合は、すぐに担当医に連絡してください。装置の調整が必要な場合や、他の問題が生じている可能性があります。我慢せずに相談することが重要です。

マウスピース矯正は本当に痛くないのですか?

マウスピース矯正はワイヤー矯正と比較して痛みが少ない傾向にありますが、まったく痛みがないわけではありません。新しいマウスピースに交換した際に圧迫感や軽い痛みを感じることがありますが、通常は軽度で短期間です。

矯正治療中の痛みは治療効果と関係していますか?

ある程度の不快感や圧迫感は、歯が動いている証拠であり、治療が効果的に進んでいることを示しています。しかし、強い痛みが長期間続く場合は、必ずしも「より効果的」というわけではなく、調整が必要な場合もあります。

矯正治療に関するご質問やご不安は、Belle歯科・矯正歯科までお気軽にご相談ください。一人ひとりの患者さんに合わせた丁寧な説明と対応を心がけています。

まとめ:矯正治療の痛みを恐れずに美しい歯並びを手に入れよう

矯正治療の痛みについて様々な側面から見てきましたが、いかがでしたか?

矯正治療に伴う痛みや不快感は、多くの場合、想像よりも軽度で一時的なものです。現代の矯正技術の進歩により、以前よりもはるかに快適な治療が可能になっています。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正では痛みの感じ方に違いがありますが、どちらの方法でも適切な対処法を知っておくことで、痛みを最小限に抑えることができます。

矯正治療によって得られる美しい歯並びと健康的な咬み合わせは、一時的な不快感を乗り越える価値があるものです。不正咬合を放置すると、将来的に歯周病のリスク増加や顎関節への負担増大などの問題が生じる可能性があります。

Belle歯科・矯正歯科では、患者さん一人ひとりの状態や生活スタイルに合わせた最適な矯正治療プランをご提案しています。痛みへの不安から矯正治療をためらっている方も、まずはご相談ください。

矯正治療は単に見た目を美しくするだけでなく、口腔内の健康を長期的に維持するための重要な投資です。一時的な不快感を乗り越えて、健康的で美しい笑顔を手に入れましょう。

矯正治療についてさらに詳しく知りたい方、実際の治療内容や費用について相談したい方は、ぜひBelle歯科・矯正歯科までお問い合わせください。経験豊富な専門医が丁寧にご説明いたします。

お問い合わせはこちらから

著者情報

Belle歯科・矯正歯科院長 竹内優斗

[経歴]

日本矯正歯科学会 認定医

近畿東海矯正歯科学会

インビザライン プラチナプロバイダー

兵庫県歯科医師会

神戸市歯科医師会

神戸市西区歯科医師会

お電話でのご予約・お問い合わせ078-996-9990

24時間Web予約受付中

instagram

お問い合わせ