ブログ

blog

  • HOME>
  • ブログ>
  • マウスピース矯正が向かない人の特徴|ワイ・・・

マウスピース矯正が向かない人の特徴|ワイヤー矯正との比較ガイドblog

2025.06.30

マウスピース矯正とは?基本的な特徴と仕組み

マウスピース矯正は、透明な装置を使って歯並びを整える矯正方法です。取り外しができる透明なマウスピースを装着することで、少しずつ歯を理想的な位置へと動かしていきます。

従来のワイヤー矯正と比べて目立ちにくいことから、見た目を気にする方に人気があります。特に、インビザラインのような透明性の高いマウスピースは、装着していても周囲からほとんど気づかれません。

マウスピース矯正の基本的な仕組みは、歯に適切な力をかけ続けることで歯を動かすというものです。歯と歯槽骨の間には歯根膜という薄い膜があり、この膜に力が加わることで骨の吸収と添加が起こり、歯が移動します。

マウスピース矯正では、1〜2週間ごとに少しずつ形状の異なるマウスピースに交換していくことで、計画的に歯を動かしていきます。効果を得るためには1日20時間以上の装着が必要とされています。

しかし、マウスピース矯正はすべての方に適しているわけではありません。歯並びの状態や生活習慣によっては、効果が十分に得られないケースもあるのです。

マウスピース矯正が向かない人の特徴5つ

マウスピース矯正は多くの方に選ばれる治療法ですが、すべての症例に対応できるわけではありません。以下に、マウスピース矯正が向かない方の特徴を5つ紹介します。

これらの特徴に当てはまる場合は、ワイヤー矯正など別の治療法を検討した方が良いでしょう。まずは歯科医師による詳しい診断を受けることをおすすめします。

1. 抜歯が必要な症例

歯列矯正において、歯並びの乱れが大きい場合には抜歯が必要になることがあります。歯を抜いた後に大きく歯を移動させる必要がある場合、マウスピース矯正では十分な効果が得られないことがあります。

抜歯後の空間を閉じるためには、歯を長距離移動させる必要があります。マウスピース矯正は歯の大きな移動には不向きなため、このような症例ではワイヤー矯正の方が適しています。

2. 歯の移動距離が大きい場合

重度の叢生(歯のガタガタ)や著しい出っ歯、受け口などの症例では、歯を大きく動かす必要があります。マウスピース矯正は、歯を小さく動かす場合には効果的ですが、大きな移動が必要な場合には力が不足することがあります。

ワイヤー矯正では、ブラケットとワイヤーを用いることで強い力を持続的にかけることができるため、大きな移動が必要な症例に適しています。

3. 重度の不正咬合がある場合

上顎前突(出っ歯)や下顎前突(受け口)、開咬など重度の不正咬合がある場合、マウスピース矯正だけでは対応が難しいことがあります。特に骨格的な問題が原因の場合は、マウスピース矯正の適応外となることが多いです。

このような症例では、ワイヤー矯正や外科的矯正治療との併用が必要になることがあります。歯科医師による詳細な診断と治療計画が重要です。

4. 自己管理が難しい方

マウスピース矯正は、1日20時間以上の装着が必要です。食事や歯磨きの際には外す必要がありますが、その後すぐに装着する自己管理が求められます。

忙しい生活を送っている方や、自己管理が苦手な方、お子さまなどは、装着時間が不足してしまう可能性があります。装着時間が足りないと、計画通りに歯が動かず、治療効果が得られないことがあります。

マウスピースを適切に管理できない方は、取り外しの必要がないワイヤー矯正の方が向いているでしょう。

5. 複数のインプラントが入っている方

インプラントは顎の骨に直接埋め込まれているため、矯正治療で動かすことができません。複数のインプラントが入っている場合、周囲の歯の移動が制限されるため、理想的な歯並びを作ることが難しくなります。

このような場合、マウスピース矯正よりもワイヤー矯正の方が細かな調整が可能なため、より良い結果が期待できます。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違い

矯正治療を検討する際、ワイヤー矯正とマウスピース矯正のどちらが自分に合っているか迷う方も多いでしょう。それぞれの特徴を比較してみましょう。

見た目の違い

ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットと呼ばれる装置を取り付け、そこにワイヤーを通して歯を動かします。金属製のため目立ちやすいという特徴があります。

一方、マウスピース矯正は透明なプラスチック製のため、装着していてもほとんど目立ちません。見た目を気にする方にとって、この違いは大きなポイントになるでしょう。

治療効果の違い

ワイヤー矯正は、幅広い症例に対応できる治療法です。歯を大きく動かす必要がある場合や複雑な症例でも効果的です。固定式のため、常に矯正力が働き続けるという利点があります。

マウスピース矯正は、比較的軽度の症例に適しています。取り外しができるため、装着時間が不足すると効果が十分に得られないことがあります。しかし、適切に使用すれば、多くの症例で良好な結果が得られます。

日常生活への影響

ワイヤー矯正は装置が固定されているため、食事の制限があります。粘着性の高い食べ物や硬い食べ物は避ける必要があります。また、装置の周りの歯磨きが難しく、より丁寧な口腔ケアが必要です。

マウスピース矯正は食事の際に取り外すため、食事の制限がありません。また、歯磨きも通常通り行えるため、口腔衛生を保ちやすいという利点があります。ただし、飲食後は必ず歯磨きをしてからマウスピースを装着する必要があります。

治療期間と通院頻度

治療期間は症例によって異なりますが、一般的にワイヤー矯正の方が治療期間が短い傾向にあります。これは、ワイヤー矯正の方が強い力で歯を動かせるためです。

通院頻度については、ワイヤー矯正は約1ヶ月に1回、マウスピース矯正は1〜2ヶ月に1回程度が一般的です。マウスピース矯正の方が通院回数が少なくて済むため、忙しい方には便利かもしれません。

マウスピース矯正が向いている人の特徴

マウスピース矯正が向かない人がいる一方で、この治療法が特に適している方もいます。ここでは、マウスピース矯正が向いている人の特徴を紹介します。

見た目を気にする方

マウスピース矯正の最大の特徴は、透明で目立ちにくいことです。特に接客業や人前に立つ機会の多い方、見た目を重視する方にとって、この特徴は大きなメリットとなります。

透明なマウスピースは周囲からほとんど気づかれないため、矯正中でも自信を持って人と接することができます。社会人の方や成人の方に特に人気があります。

軽度から中等度の歯並びの乱れがある方

軽度から中等度の歯並びの乱れであれば、マウスピース矯正で十分に対応できることが多いです。特に、前歯の軽度な叢生(ガタガタ)や隙間、軽度の出っ歯などは良い適応となります。

歯の移動距離が小さく、抜歯が必要ない症例では、マウスピース矯正で良好な結果が期待できます。

自己管理ができる方

マウスピース矯正は自己管理が重要です。1日20時間以上の装着を守れる方、食事後にきちんと歯磨きをしてからマウスピースを装着できる方に向いています。

自分で装置の管理ができる成人の方や、責任感のある中高生に適しています。自己管理が難しいお子さまには向いていない場合があります。

食事や歯磨きの制限を避けたい方

ワイヤー矯正では食事の制限があり、歯磨きも難しくなります。マウスピース矯正であれば、食事の際に装置を外すため、食事の制限がなく、歯磨きも通常通り行えます。

食事を楽しみたい方や、口腔衛生を重視する方にとって、これは大きなメリットです。

金属アレルギーがある方

金属アレルギーがある方は、ワイヤー矯正で使用する金属に反応してしまう可能性があります。マウスピース矯正はプラスチック製のため、金属アレルギーの心配がありません。

金属アレルギーをお持ちの方は、マウスピース矯正が安心して選択できる治療法です。

マウスピース矯正とワイヤー矯正の選び方

マウスピース矯正とワイヤー矯正、どちらを選ぶべきか迷った場合は、以下のポイントを参考にしてみてください。

歯並びの状態で選ぶ

まず最も重要なのは、あなたの歯並びの状態です。重度の不正咬合や大きな歯の移動が必要な場合は、ワイヤー矯正の方が適しています。軽度から中等度の歯並びの乱れであれば、マウスピース矯正も選択肢となります。

正確な判断は専門家による診断が必要です。矯正専門医による詳しい検査を受けることをおすすめします。

ライフスタイルで選ぶ

あなたのライフスタイルも重要な選択基準です。忙しい生活を送っている方や、自己管理が難しい方は、取り外しの必要がないワイヤー矯正の方が向いているかもしれません。

一方、食事を楽しみたい方や、見た目を重視する方は、マウスピース矯正が適しているでしょう。1日20時間以上の装着を守れる自信がある方は、マウスピース矯正を検討してみてください。

予算で選ぶ

矯正治療は基本的に自費診療となるため、費用も重要な検討ポイントです。一般的に、マウスピース矯正はワイヤー矯正よりも高額になる傾向があります。

ただし、症例の複雑さや治療期間によって費用は大きく変わります。複数の歯科医院で相談し、見積もりを比較することをおすすめします。

セカンドオピニオンを活用する

矯正治療は長期間にわたる治療であり、費用も高額になります。一つの歯科医院の意見だけでなく、複数の医院でセカンドオピニオンを求めることが大切です。

Belle歯科・矯正歯科では、患者様の症状だけでなく、普段の生活や将来の計画なども含め、じっくりとお話をした上で、最適な治療計画を提案しています。当院をセカンドオピニオンとしてもご活用いただけます。

コンビネーション矯正という選択肢

マウスピース矯正とワイヤー矯正、どちらも一長一短があります。そこで注目されているのが、両者を組み合わせた「コンビネーション矯正」です。

コンビネーション矯正とは、治療の段階に応じてワイヤー矯正とマウスピース矯正を使い分ける方法です。それぞれの長所を活かし、短所を補うことができます。

コンビネーション矯正の流れ

一般的なコンビネーション矯正では、まずワイヤー矯正で大きな歯の移動を行います。歯並びがある程度整ったら、マウスピース矯正に切り替えて細かな調整を行うという流れになります。

この方法なら、ワイヤー矯正の強力な矯正力とマウスピース矯正の審美性や快適さの両方を活かすことができます。

コンビネーション矯正のメリット

コンビネーション矯正の最大のメリットは、複雑な症例でも対応できることです。ワイヤー矯正では難しい症例でも、マウスピース矯正と組み合わせることで治療の選択肢が広がります。

また、治療の後半をマウスピース矯正に切り替えることで、見た目や快適さが向上します。社会人の方や人前に立つ機会の多い方にとって、このメリットは大きいでしょう。

コンビネーション矯正の注意点

コンビネーション矯正は、両方の矯正方法を使うため、費用が高くなる傾向があります。また、治療計画がより複雑になるため、矯正治療の経験が豊富な歯科医師による治療が重要です。

Belle歯科・矯正歯科の院長・竹内は大阪大学附属病院の矯正科に6年間在籍し、様々な症例を経験してきました。コンビネーション矯正を含め、患者様に最適な治療法をご提案いたします。

まとめ:自分に合った矯正方法を選ぼう

マウスピース矯正は、見た目を気にする方や食事の制限を避けたい方に人気がありますが、すべての方に適しているわけではありません。重度の不正咬合がある方や、自己管理が難しい方には向いていない場合があります。

一方、ワイヤー矯正は幅広い症例に対応できる治療法ですが、見た目や食事の制限などのデメリットもあります。

どちらの矯正方法が自分に合っているかは、歯並びの状態やライフスタイル、予算などによって異なります。最適な治療法を選ぶためには、専門家による詳しい診断と相談が必要です。

Belle歯科・矯正歯科では、患者様一人ひとりの状態やご希望に合わせた最適な治療計画をご提案しています。矯正治療をご検討の方は、ぜひ一度ご相談ください。

矯正治療は長期間にわたる治療ですが、その結果は一生の財産となります。自分に合った矯正方法を選び、理想の歯並びを手に入れましょう。

お問い合わせはこちらから

著者情報

Belle歯科・矯正歯科院長 竹内優斗

[経歴]

日本矯正歯科学会 認定医

近畿東海矯正歯科学会

インビザライン プラチナプロバイダー

兵庫県歯科医師会

神戸市歯科医師会

神戸市西区歯科医師会

お電話でのご予約・お問い合わせ078-996-9990

24時間Web予約受付中

instagram

お問い合わせ