部分矯正とは?全体矯正との違いを解説
部分矯正とは、歯並び全体ではなく、前歯4~6本程度の限られた範囲のみを矯正する治療法です。見た目の改善を主な目的としており、現在の噛み合わせを大きく変えることなく、気になる部分だけを治療できます。
全体矯正では奥歯を含むすべての歯に装置を装着して歯並びと噛み合わせの両方を改善するのに対し、部分矯正では見た目が気になる前歯部分のみに焦点を当てます。そのため、治療期間が短く、費用も抑えられるというメリットがあります。
噛み合わせに問題がなく、前歯の見た目だけを改善したい方にとって、部分矯正は魅力的な選択肢となります。特に、結婚式や就職活動など、短期間で歯並びを整えたい方に適しています。
では、どのような歯並びの悩みが部分矯正で解決できるのでしょうか?また、費用や治療期間はどのくらいなのでしょうか?神戸市で部分矯正を検討されている方に向けて、詳しく解説していきます。
部分矯正で治療できる歯並びの種類
部分矯正は万能ではありません。適応できる症例とできない症例があります。ここでは、部分矯正で治療可能な代表的な歯並びの問題をご紹介します。
軽度の叢生(そうせい)
叢生とは、歯がガタガタに並んでいる状態のことです。軽度の叢生であれば、部分矯正での治療が可能です。特に前歯のわずかなズレや傾きなどは、部分矯正の得意とする領域です。
ただし、歯のズレが大きい場合や、奥歯まで含めた重度の叢生の場合は、全体矯正が必要になることがあります。どの程度の叢生なら部分矯正で対応できるかは、専門医の診断が必要です。
すきっ歯(正中離開)
前歯の間に隙間がある状態は「すきっ歯」や「正中離開」と呼ばれます。この症状は部分矯正の適応症例として代表的なものです。前歯の隙間を閉じることで、見た目の印象が大きく改善します。
すきっ歯は、見た目の問題だけでなく、食べ物が歯の間に挟まりやすくなるなどの機能的な問題も引き起こすことがあります。部分矯正で隙間を閉じることで、こうした問題も解決できます。
矯正後の後戻り
過去に矯正治療を受けたものの、リテーナー(保定装置)の使用を怠ったなどの理由で歯並びが元に戻ってしまった「後戻り」のケースも、部分矯正の対象となります。
後戻りの程度が軽い場合は、再度全体矯正を行う必要はなく、部分矯正で対応できることが多いです。特に前歯部分の軽度な後戻りであれば、短期間での改善が期待できます。
部分矯正で治療できない歯並びの問題
部分矯正には限界があります。以下のような症例は、部分矯正では対応が難しく、全体矯正が必要になることがほとんどです。
出っ歯(上顎前突)
上の前歯が前に出ている「出っ歯」は、単に前歯の位置だけの問題ではなく、上下の顎の関係性も関わっています。そのため、部分矯正だけでは根本的な改善が難しく、全体矯正が必要になることが多いです。
出っ歯の場合、前歯だけでなく奥歯の噛み合わせも調整する必要があるため、全体的なアプローチが求められます。
受け口(下顎前突)
下の前歯が上の前歯よりも前に出ている「受け口」も、顎の骨格的な問題が関わっているケースが多いです。部分矯正では対応できず、全体矯正や場合によっては外科的な処置が必要になることもあります。
受け口は見た目だけでなく、咀嚼機能や発音にも影響を与える可能性があるため、専門的な治療が必要です。
開咬(かいこう)
前歯が噛み合わず、奥歯だけで噛んでいる状態を「開咬」といいます。この症状も部分矯正では対応が難しく、全体矯正が必要になります。開咬は咀嚼や発音に大きく影響するため、機能面からも適切な治療が求められます。
開咬の原因は様々ですが、顎の成長の問題や、幼少期の指しゃぶりなどの習癖が関わっていることもあります。原因に応じた総合的なアプローチが必要です。
神戸市で受けられる部分矯正の種類と特徴
神戸市では、様々な種類の部分矯正治療を受けることができます。それぞれの特徴を理解し、自分に合った治療法を選びましょう。
ワイヤー矯正(表側矯正)
最も一般的な矯正方法です。歯の表側にブラケットと呼ばれる装置を取り付け、ワイヤーを通して歯を動かします。部分矯正の場合は、前歯数本のみにブラケットを装着します。
費用が比較的抑えられる点がメリットですが、装置が目立つというデメリットがあります。ただし、最近では白いブラケットや透明なブラケットも選べるようになり、見た目の問題は改善されつつあります。
神戸市西区のBelle歯科・矯正歯科では、患者さんの症状や生活スタイルに合わせた最適なワイヤー矯正を提案しています。
裏側矯正(舌側矯正)
歯の裏側にブラケットを装着する矯正方法です。外からは装置が見えないため、見た目を気にする方に人気があります。部分矯正でも採用可能で、前歯の裏側のみに装置を付けます。
ただし、表側矯正に比べて費用が高くなる傾向があります。また、装置が舌に当たるため、慣れるまで違和感があったり、発音に影響が出たりすることもあります。
マウスピース矯正
透明なマウスピース型の装置を使用する矯正方法です。インビザラインなどが有名ですが、部分矯正用のマウスピースも提供されています。取り外しができるため、食事や歯磨きの際に便利です。
見た目が目立たないことが最大のメリットですが、全体矯正用のマウスピースに比べて選択肢が限られることがあります。また、自分で取り外せるため、装着時間が不足すると効果が出にくいというデメリットもあります。
神戸市内の矯正歯科では、インビザラインなどのマウスピース矯正を提供している医院が増えています。Belle歯科・矯正歯科でもマウスピース矯正を導入しており、患者さんのライフスタイルに合わせた治療を提案しています。
神戸市の部分矯正にかかる費用と期間
部分矯正の大きなメリットは、全体矯正に比べて費用が抑えられ、治療期間も短いことです。ここでは、神戸市で受けられる部分矯正の費用と期間について解説します。
部分矯正の費用相場
神戸市内の歯科医院での部分矯正の費用相場は、治療法によって異なります。一般的な目安は以下の通りです。
- ワイヤー矯正(表側):10万円台~30万円程度
- 裏側矯正:20万円台~40万円程度
- マウスピース矯正:15万円台~40万円程度
これらの費用は、治療する歯の本数や症状の程度、治療期間などによって変動します。また、初診料や検査料、調整料、保定装置の費用が別途かかる場合もあります。
神戸市の西区にあるBelle歯科・矯正歯科では、患者さんの症状や希望に合わせた最適な治療プランを提案しています。費用についても事前に詳しく説明し、納得した上で治療を始められるようサポートしています。
部分矯正の治療期間
部分矯正の治療期間は、症状の程度や治療方法によって異なりますが、一般的には3ヶ月~1年半程度です。全体矯正が1~3年かかるのに比べると、かなり短い期間で済むことが多いです。
軽度のすきっ歯や軽い叢生であれば、数ヶ月で目に見える改善が得られることもあります。ただし、歯の移動には個人差があるため、同じような症状でも治療期間が異なることがあります。
また、治療後には「保定期間」と呼ばれる、歯並びを安定させるための期間が必要です。保定期間中は、リテーナーと呼ばれる装置を装着して、歯が元の位置に戻るのを防ぎます。
部分矯正のメリット・デメリット
部分矯正を検討する際は、そのメリットとデメリットをしっかり理解しておくことが大切です。自分のケースに合っているかどうかを判断する材料にしましょう。
部分矯正のメリット
- 費用が抑えられる:全体矯正に比べて装置の数が少なく、治療期間も短いため、費用を抑えることができます。
- 治療期間が短い:多くの場合、数ヶ月~1年程度で治療が完了します。
- 痛みや違和感が少ない:装置の数が少ないため、全体矯正に比べて痛みや違和感が少ない傾向があります。
- 日常生活への影響が小さい:装置が少ないため、発音や食事への影響が比較的小さいです。
特に見た目を重視する方や、短期間で結果を出したい方にとって、部分矯正は魅力的な選択肢となります。
部分矯正のデメリット
- 適応症例が限られる:すべての歯並びの問題に対応できるわけではありません。
- 噛み合わせの改善が難しい:見た目の改善が主な目的であり、噛み合わせの問題は解決できないことが多いです。
- 後戻りのリスク:部分的な治療のため、全体のバランスが取れておらず、後戻りしやすいケースもあります。
- 将来的に全体矯正が必要になる可能性:部分矯正で対応できない問題が後に発生した場合、全体矯正が必要になることもあります。
部分矯正を検討する際は、これらのデメリットも考慮した上で、専門医に相談することをおすすめします。神戸市西区のBelle歯科・矯正歯科では、患者さんの症状や希望を丁寧にヒアリングし、最適な治療法を提案しています。
神戸市で部分矯正を受ける際のポイント
神戸市で部分矯正を受ける際に、押さえておきたいポイントをご紹介します。適切な医院選びや治療前の準備について解説します。
信頼できる矯正歯科医院の選び方
部分矯正は、専門的な知識と経験が必要な治療です。信頼できる医院を選ぶためのポイントは以下の通りです。
- 矯正歯科の専門医がいるか:日本矯正歯科学会の認定医や専門医の資格を持つ医師がいる医院を選ぶと安心です。
- 症例数が豊富か:多くの矯正治療の実績がある医院は、様々なケースに対応できる可能性が高いです。
- カウンセリングが丁寧か:治療内容や費用について、分かりやすく丁寧に説明してくれる医院を選びましょう。
- アクセスの良さ:矯正治療は定期的な通院が必要なため、通いやすい場所にある医院を選ぶことも重要です。
神戸市西区の西神南にあるBelle歯科・矯正歯科は、矯正治療に力を入れており、院長の竹内医師は大阪大学附属病院矯正科に6年間在籍し、様々な症例を経験してきた専門家です。患者さんの症状だけでなく、生活スタイルや将来の計画も考慮した治療を提案しています。
初診カウンセリングで確認すべきこと
初診カウンセリングでは、以下の点を確認しておくと良いでしょう。
- 自分のケースが部分矯正に適しているか:症状によっては全体矯正が必要な場合もあります。
- 治療方法の選択肢:どのような矯正装置が使えるのか、それぞれのメリット・デメリットを確認しましょう。
- 治療期間と通院頻度:どのくらいの期間、どのくらいの頻度で通院が必要なのかを確認しておきましょう。
- 総費用と支払い方法:治療費の総額や、分割払いなどの支払い方法について確認しておきましょう。
- 治療中の注意点:食事制限や装置のケア方法など、治療中に気をつけるべきことを確認しておきましょう。
Belle歯科・矯正歯科では、初診カウンセリングを重視しており、患者さんの疑問や不安に丁寧に答えています。また、セカンドオピニオンやサードオピニオンとしての相談も歓迎しているので、他院での診断に不安がある方も気軽に相談できます。
まとめ:神戸市で10万円台から始められる部分矯正
部分矯正は、全体の歯並びや噛み合わせには大きな問題がないものの、前歯の見た目を改善したい方に適した治療法です。全体矯正に比べて費用が抑えられ、治療期間も短いというメリットがあります。
神戸市では、10万円台から部分矯正を始めることができ、様々な種類の矯正装置から選ぶことが可能です。ワイヤー矯正、裏側矯正、マウスピース矯正など、それぞれの特徴を理解した上で、自分に合った方法を選びましょう。
ただし、部分矯正にも適応症例があり、すべての歯並びの問題に対応できるわけではありません。出っ歯や受け口、開咬などの症状がある場合は、全体矯正が必要になることが多いです。
神戸市西区の西神南にあるBelle歯科・矯正歯科では、患者さんの症状や生活スタイル、将来の計画も考慮した上で、最適な治療プランを提案しています。矯正治療に関する不安や疑問がある方は、まずは気軽に相談してみることをおすすめします。
歯並びの改善は、見た目の美しさだけでなく、口腔内の健康維持にも繋がります。自分に合った方法で、理想の歯並びを手に入れましょう。
詳しい情報や無料カウンセリングについては、Belle歯科・矯正歯科の公式サイトをご覧ください。神戸市西区を中心に、西神中央、伊川谷、学園都市を含む西区・須磨区・垂水区から多くの患者さんが来院されています。
著者情報
Belle歯科・矯正歯科 院長 竹内優斗
[経歴]
日本矯正歯科学会 認定医
近畿東海矯正歯科学会
インビザライン プラチナプロバイダー
兵庫県歯科医師会
神戸市歯科医師会
神戸市西区歯科医師会