神戸市で抜歯なし矯正を選ぶメリットとは
矯正治療を検討する際、多くの方が「歯を抜かなければならないのでは?」という不安を抱えています。確かに従来の矯正治療では、歯並びを整えるスペースを確保するために健康な歯を抜くことが一般的でした。
しかし、矯正歯科治療の技術は日々進化しています。現在では、可能な限り歯を残す「非抜歯矯正」という選択肢が広がっています。特に神戸市内には、この非抜歯矯正に力を入れている歯科医院が増えてきました。
健康な歯を残すことは、長い目で見れば口腔内の健康維持に大きく貢献します。80歳になっても20本以上の歯が残っているかどうかは、実は歯並びによって大きく左右されるのです。
私、Belle歯科矯正歯科、院長の竹内優斗が市内で抜歯なし矯正を選ぶメリットについてお伝えします。大阪大学附属病院矯正科での6年間の経験を活かし、患者様一人ひとりに最適な治療法をご提案しています。
非抜歯矯正とは?基本的な考え方と適応症例
非抜歯矯正とは、その名の通り歯を抜かずに歯並びを整える矯正治療法です。健康な歯を残したまま、美しい歯並びと正しい咬み合わせを目指します。
矯正治療では、歯並びを整えるためのスペースが必要になります。従来は小臼歯などの健康な歯を抜いてそのスペースを確保することが一般的でした。しかし非抜歯矯正では、歯列を左右に拡げたり、奥歯を後方に動かしたりする方法でスペースを作り出します。
非抜歯矯正が適している主な症例としては、歯列の幅が狭い方や、後方にスペースがある方が挙げられます。また、口元が引っ込んでいる方や、前歯が後ろに下がっていたり傾いていたりする場合も、非抜歯で治療できる可能性が高いです。
神戸市内の矯正歯科専門医院「H矯正歯科」では、可能な限り「抜歯を伴わない矯正治療」を提案しています。ただし、患者さんの症状によっては抜歯が必要な場合もあるため、詳細な検査と分析に基づいた判断が重要です。
私たちBelle歯科・矯正歯科でも同様に、患者様の歯並びの状態や生活環境、将来計画なども考慮した上で、抜歯の必要性を慎重に判断しています。
神戸市内で非抜歯矯正に対応している歯科医院
神戸市内には非抜歯矯正に力を入れている歯科医院がいくつかあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
まず、神戸市兵庫区にある「H矯正歯科」では、非抜歯矯正についての相談を積極的に受け付けています。同院では歯列を左右に拡げる方法や、奥歯を後ろへ動かす方法などを用いて、可能な限り抜歯を避けた治療を提案しています。
神戸市東灘区の「K矯正歯科」は、MOOテクニックを用いた非抜歯矯正を基本とした治療を行っています。院長は日本非抜歯矯正研究会のマスターメンバーとして活動しており、開院以来2000名以上の患者さんの治療に携わってきた実績があります。
神戸市北区の「O矯正歯科クリニック」も、様々な矯正装置を取り扱っており、舌側矯正装置や透明なマウスピース型矯正装置など、目立ちにくい装置での治療が可能です。
また、神戸市中央区の「N矯正歯科」では、リンガル矯正(裏側矯正)や透明マウスピース矯正など、見た目を気にする方向けの治療法も提供しています。
私たちBelle歯科・矯正歯科は神戸市西区西神南に位置し、西神中央、伊川谷、学園都市を含む西区・須磨区・垂水区から多くの患者様にご来院いただいています。患者様の症状だけでなく、日常生活や将来計画も考慮した上で、最適な治療計画をご提案しています。
非抜歯矯正の主な治療法と特徴
非抜歯矯正を実現するための治療法にはいくつかの種類があります。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
歯列を左右に拡げる方法
歯列の幅が狭い方に適した方法です。クウォードヘリックスという装置を内側から使用して歯列を左右に拡げます。ある程度拡がったら、外側からワイヤーで歯を並べていきます。
この方法は、すべての方に適用できるわけではなく、年齢が低い方ほど大きく拡大できる傾向にあります。歯列の幅が狭い方が適応となります。
奥歯を後ろへ動かす方法
SMCという装置を使用して、まず第1大臼歯、次に第2小臼歯というように、1本ずつ後方に動かしていく方法です。反作用を少なくするため、歯を1本ずつ動かすのがポイントです。
この方法も、すべての方に適用できるわけではなく、後方にスペースがある方が適応となります。また、第2大臼歯が生える前の方が移動が容易です。
前歯を前方へ出す方法
口元が引っ込んでいる方や、前歯が後ろに下がっていたり傾いていたりする方に適した方法です。ただし、それ以外の方にはできるだけ避けたい方法とされています。
歯を削る方法(IPR)
歯の表面のエナメル質を削ってすきまを作る方法です。ディスキング、スレンダライジング、あるいはストリッピングとも呼ばれます。すきまを作る以外にも、後戻りを防ぐ手段のひとつとして矯正治療では用いられることがあります。
K歯科・矯正歯科では、歯のエナメル質の範囲内を削る「IPR」と呼ばれる治療方法を行っています。この方法は、歯の大きさに左右差がある場合などにも用いることができるため、歯の審美性を保つことができる矯正歯科治療です。
非抜歯矯正のメリットとデメリット
非抜歯矯正には、様々なメリットとデメリットがあります。治療を検討する際には、これらをしっかりと理解した上で判断することが大切です。
非抜歯矯正の主なメリット
まず大きなメリットは、健康な歯を残せることです。歯は一度抜くと二度と元には戻りません。健康な歯は残しておいて問題ないため、可能であれば残す選択が望ましいでしょう。
また、歯を抜く場合は抜いた隙間が閉じるまでに時間を要するため、非抜歯矯正では治療期間が短縮できる可能性があります。治療中の痛みも最小限に抑えられることが多いです。
さらに、非抜歯矯正は矯正歯科治療後に元の歯並びに戻ってしまう「後戻り」が少ないというメリットもあります。
K歯科・矯正歯科によると、非抜歯矯正の魅力は歯を抜かずに済むだけではなく、治療中の痛みが最小限に抑えられる、治療期間を短縮できる、矯正後に元の歯並びに戻ってしまうことが少ないなど、数多くのメリットがあるとのことです。
非抜歯矯正の主なデメリット
一方で、非抜歯矯正にはデメリットもあります。すべての症例に適用できるわけではなく、歯並びの状態によっては抜歯が必要な場合もあります。
また、前歯を前方に出す方法を用いる場合、口元が出過ぎて口が閉じられなくなったり、咬みにくい、あるいは安定しないといった問題が生じる可能性もあります。
H矯正歯科では、「単に並べるだけでよいのならほとんどの方は小臼歯の抜歯をせずに可能だと思います。しかし、しっかりと咬めるためには犬歯から後ろの歯は上と下が互い違いに、同名の上の歯が下の歯より後ろで咬むのが原則です」と説明しています。
つまり、見た目だけを重視するのではなく、咬み合わせの機能も考慮した上で、抜歯の必要性を判断することが重要なのです。
神戸市内の非抜歯矯正の実例と費用
実際に神戸市内の歯科医院で行われた非抜歯矯正の症例と、その費用について見ていきましょう。
H矯正歯科の症例
H矯正歯科では、20代女性の前歯のデコボコ(永久歯叢生)の症例が紹介されています。左上の前歯がねじれて内側になり、下の左右第2小臼歯が並ぶすき間がなく内側に入っていました。また、右側の咬み合わせが前後にずれていました。
治療では、上下歯列を左右に拡げ、並べた後、右上の大臼歯を後方に動かして咬み合わせを治していく方法が採られました。上はクォードヘリックス、下はバイヘリックスで拡大し、途中からエッジワイズブラケットで歯を並べていきました。さらにSMCを使用して右上の歯を後方へ動かしていきました。
治療期間は3年1ヶ月で、費用は総額約90万円(税抜き、自費診療)でした。
K矯正歯科の費用
神戸市東灘区のK矯正歯科では、非抜歯矯正の費用は40万円(税抜)となっています。これに加えて、調整料・クリーニング料として1回5,000円程度がかかります。相談料・検査料・診断料はすべて無料です。
同院ではSH療法という非抜歯矯正を行っています。これは取り外し式の矯正装置を使用し、歯列の土台である顎の骨を広げて、歯が並ぶためのスペースを確保する治療法です。装着時間は1日10時間で、学校や職場に装着していく必要がないため、矯正治療中の口元の見た目を心配する必要がありません。
Belle歯科・矯正歯科の治療方針
私たちBelle歯科・矯正歯科では、患者様の症状だけでなく、普段の生活や将来の計画なども含め、じっくりとお話をした上で、最適な治療計画をご提案しています。
当院では、ワイヤー矯正、マウスピース矯正(インビザライン)、コンビネーション矯正など、様々な矯正治療を提供しています。特にインビザラインは、患者様自身で取り外しができるため、食事や歯磨きの際に矯正装置が邪魔にならないというメリットがあります。
私自身、大阪大学附属病院の矯正科に6年間在籍し、様々な症例を経験してきました。歯並びについてのお悩みの方のお力になれるよう、丁寧な診療を心がけています。
非抜歯矯正を選ぶ際のポイントと注意点
非抜歯矯正を検討する際には、いくつかのポイントと注意点を押さえておくことが大切です。
歯科医院選びのポイント
まず重要なのは、信頼できる歯科医院を選ぶことです。非抜歯矯正は知識と経験が豊富な歯科医師のみが行える矯正歯科治療です。K歯科・矯正歯科によると、この治療方法はどこの歯科医院でも行えるものではないとのことです。
また、セカンドオピニオンやサードオピニオンを求めることも大切です。私たちBelle歯科・矯正歯科でも、他院での意見を聞いた上でご来院いただくことを歓迎しています。
治療前の検査と分析の重要性
非抜歯矯正が可能かどうかは、専門家が様々な検査とその分析をして初めて判断することができます。レントゲン撮影や口腔内の精密検査、場合によってはCTスキャンなどを行い、総合的に判断します。
矯正治療が必要な歯並びには、上顎前突(出っ歯)、下顎前突(受け口)、開咬(前歯が咬み合わず奥歯に負担がかかる状態)などがありますが、それぞれの症状によって最適な治療法は異なります。
治療中・治療後の注意点
非抜歯矯正では、装置の装着や調整によって一時的な痛みや違和感が生じることがあります。また、治療期間中は通常よりも丁寧な歯磨きが必要になります。
治療後は、後戻りを防ぐためにリテーナー(保定装置)の装着が必要です。医師の指示に従って適切に使用することが、治療結果を長期間維持するために重要です。
まとめ:神戸市で理想の矯正歯科を見つけるために
神戸市内には非抜歯矯正に対応している歯科医院がいくつかあり、それぞれに特徴があります。治療を検討する際には、複数の医院でカウンセリングを受け、自分に合った医院と治療法を選ぶことが大切です。
非抜歯矯正は、健康な歯を残せる、治療期間が短縮できる可能性がある、後戻りが少ないなど、多くのメリットがあります。一方で、すべての症例に適用できるわけではなく、症状によっては抜歯が必要な場合もあることを理解しておきましょう。
最終的には、見た目だけでなく咬み合わせの機能も考慮した上で、専門家と相談しながら最適な治療法を選択することが重要です。
私たちBelle歯科・矯正歯科では、患者様の症状だけでなく、生活環境や将来計画も考慮した上で、最適な治療計画をご提案しています。歯並びでお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
矯正治療は長期間にわたるものですが、その結果得られる美しい歯並びと健康な口腔環境は、あなたの人生に大きな価値をもたらすでしょう。
詳しい情報や無料相談のご予約は、Belle歯科・矯正歯科までお問い合わせください。
著者情報
Belle歯科・矯正歯科 院長 竹内優斗
[経歴]
日本矯正歯科学会 認定医
近畿東海矯正歯科学会
インビザライン プラチナプロバイダー
兵庫県歯科医師会
神戸市歯科医師会
神戸市西区歯科医師会