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小学生の矯正歯科選び|専門医が教える5つの重要ポイントblog

2025.08.20

小学生の矯正歯科治療はいつ始めるべき?

お子さんの歯並びが気になり始めたら、多くの保護者の方は「いつから矯正を始めるべきか」と悩まれるものです。小学生の時期は歯の生え変わりが活発に行われ、顎の成長も著しい大切な時期です。

実は、日本矯正歯科学会では6歳から12歳の時期を「第Ⅰ期」と呼び、矯正治療において非常に重要な時期としています。この時期は永久歯への生え変わりと顎の成長を利用した効果的な治療が可能なのです。

お子さんの歯並びや噛み合わせの問題は、放置すると将来的に顎の成長に悪影響を及ぼしたり、永久歯の生える位置に問題が生じたりする可能性があります。早期に適切な矯正治療を始めることで、これらの問題を未然に防ぎ、お子さんの健やかな口腔の発達を促すことができるのです。

ただし、すべての子どもが同じタイミングで矯正治療を始めるべきというわけではありません。お子さん一人ひとりの歯の状態や成長段階に合わせた適切な治療開始時期があります。

小学生の矯正歯科選びで失敗しないための5つのポイント

お子さんの矯正歯科を選ぶ際、何を基準に選べばよいのでしょうか?

実際に子どもの矯正治療を経験したママ1,000人へのアンケート調査によると、「家の近所にあって通いやすかったから」という理由で歯科医院を選んだ方が最も多く、次いで「通っている歯科医院の紹介」「ママ友や知人からの評判がよかったから」という結果が出ています。確かに通院のしやすさは重要ですが、それだけで選んでしまうと後悔するケースも少なくありません。

そこで、矯正歯科専門医として長年の経験から、お子さんの矯正歯科選びで失敗しないための5つの重要ポイントをご紹介します。

1. 日本矯正歯科学会の認定医・専門医が在籍しているか

矯正歯科を選ぶ際、最も重視すべきは担当医の専門性です。日本では「自由標榜制」といって、歯科医師であれば矯正歯科を掲げることができます。つまり、矯正治療の経験がほとんどない歯科医でも「矯正歯科」と看板を出すことが可能なのです。

そこで確認すべきが「日本矯正歯科学会認定医」や「専門医」の資格です。認定医になるためには5年以上の研修と学会の試験合格が必要です。専門医はさらに高度な資格で、7年以上の学会会員継続や臨床報告の発表など厳しい条件をクリアした医師です。

これらの資格を持つ医師は、矯正治療に関する専門的な知識と技術を持ち、複雑なケースにも対応できる能力があります。お子さんの大切な歯を任せるのですから、まずは日本矯正歯科学会のホームページで認定医・専門医を確認することをおすすめします。

2. 丁寧なカウンセリングと説明があるか

良い矯正歯科医は、治療前にしっかりとしたカウンセリングの時間を設けています。初回のカウンセリングでは、お子さんの歯並びの状態を詳しく説明し、どのような治療が必要かを分かりやすく伝えてくれるはずです。

特に重要なのは、治療のメリットだけでなくデメリットについても説明があるかどうかです。どんな治療にも良い面と注意点があります。それらを包み隠さず説明してくれる医師は信頼できるといえるでしょう。

また、お子さん自身に対しても分かりやすく説明してくれるかどうかも大切なポイントです。矯正治療は長期間にわたるため、お子さん自身が治療の必要性を理解し、前向きに取り組む姿勢が成功の鍵となります。

カウンセリングの際には、疑問点や不安なことを遠慮なく質問してみましょう。その応対からも、その医師が信頼できるかどうかを判断できます。

子どもの矯正治療にかかる費用と期間

矯正治療を検討する際、気になるのが費用と治療期間です。小学生の矯正治療は、その目的や方法によって費用も期間も大きく異なります。

小学生の矯正治療は大きく分けて「第Ⅰ期治療」と呼ばれる早期治療と、永久歯がほぼ生えそろった後に行う「第Ⅱ期治療」があります。第Ⅰ期治療では、顎の成長を誘導するための装置を使用することが多く、費用は30万円〜50万円程度が一般的です。

治療期間については、第Ⅰ期治療で1〜2年、その後経過観察期間を経て、必要に応じて第Ⅱ期治療を行います。第Ⅱ期治療では、さらに1〜2年程度の治療期間が必要になることが多いです。

ただし、これらはあくまで目安であり、お子さんの歯並びや顎の状態によって大きく異なります。また、矯正装置の種類や治療方法によっても費用は変わってきます。

費用の内訳を明確に提示してくれるか

矯正治療は保険適用外の自費診療となるケースがほとんどです。そのため、治療費の内訳や支払い方法について、事前に明確な説明があるかどうかは非常に重要なポイントとなります。

良心的な矯正歯科では、初診料、検査料、装置代、調整料、保定装置代など、費用の内訳を詳しく説明してくれます。また、途中で治療を中断した場合の返金規定や、装置が破損した場合の対応なども確認しておくとよいでしょう。

さらに、分割払いの有無や医療ローンの案内など、支払い方法の選択肢があるかどうかも確認しておくと安心です。

治療費について曖昧な説明しかない場合や、追加費用が発生する可能性について説明がない場合は注意が必要です。

矯正治療の実績と症例数をチェック

矯正歯科を選ぶ際、その医院がどれだけの症例を扱ってきたかという実績も重要な判断材料となります。特に小児矯正の経験が豊富かどうかは、治療の成功率に直結する要素です。

歯科医院のホームページには、実際の治療例(ビフォーアフター)が掲載されていることが多いです。特にお子さんと似たような症例があれば、参考になるでしょう。また、小児矯正に特化した専門知識や技術を持っているかどうかも確認するとよいでしょう。

矯正治療は長期にわたるため、医師との相性も大切です。特にお子さんが通いやすい雰囲気かどうかは重要なポイントです。実際に医院を訪れて、スタッフの対応や院内の雰囲気を確認することをおすすめします。

小児矯正の専門性を確認する

小児矯正は成人の矯正とは異なる専門知識が必要です。成長期の顎の発達を考慮した治療計画や、お子さんの心理面に配慮したアプローチが求められます。

小児矯正に力を入れている医院では、子ども向けの説明ツールや、お子さんが通院を楽しみにできるような工夫がされていることが多いです。また、お子さんの成長に合わせた段階的な治療計画を立ててくれる医師を選ぶことが大切です。

さらに、矯正治療中の虫歯予防や口腔ケアについても丁寧に指導してくれるかどうかも重要なポイントです。矯正装置を付けている間は、通常よりも丁寧な歯みがきが必要になるため、その指導がしっかりしているかどうかも確認しておきましょう。

矯正治療中のサポート体制

矯正治療は数年にわたる長期的な治療です。その間、装置の調整や破損時の対応など、様々なサポートが必要になります。そのため、医院のサポート体制も重要な選択ポイントとなります。

まず確認したいのは診療日と時間です。学校帰りや週末に通院できるかどうかは、お子さんの負担を考えると重要です。診療日が月の半分以下しかない医院では、急なトラブル時の対応が難しくなる可能性があります。

また、矯正装置が破損した場合の緊急対応や、痛みが出た場合のアドバイスなど、治療中のトラブルにどう対応してくれるかも確認しておくとよいでしょう。

定期的なメンテナンスと指導

矯正治療中は、通常よりも虫歯や歯周病のリスクが高まります。そのため、定期的なクリーニングや歯みがき指導が充実しているかどうかも重要です。

良い矯正歯科では、装置の調整だけでなく、お口の健康状態全体をチェックし、必要に応じて歯みがき指導や食事のアドバイスなども行ってくれます。特に小学生のお子さんの場合は、自分で適切な歯みがきを行うのが難しいこともあるため、保護者向けの指導も充実しているかどうかをチェックしましょう。

また、矯正治療が終わった後の「保定期間」のサポート体制も確認しておくとよいでしょう。せっかく綺麗に並んだ歯も、適切な保定がなければ元に戻ってしまう可能性があります。保定装置の管理や定期検診の体制についても事前に確認しておくことをおすすめします。

セカンドオピニオンの活用方法

矯正治療は長期間にわたる大きな決断です。特にお子さんの場合は、将来の口腔内環境に大きく影響するため、慎重に医院を選ぶことが大切です。そこで役立つのがセカンドオピニオンです。

セカンドオピニオンとは、最初に診察を受けた医師とは別の医師に意見を求めることです。特に治療方針や費用に疑問や不安がある場合は、複数の医院でカウンセリングを受けることをおすすめします。

日本矯正歯科学会によると、初診相談の際には「歯並びの気になる点」「どのように治してほしいか」「歯並びの悪さを本人は気にしているか」「歯並びを治すことを本人は希望しているか」「ご家族の歯並び」などを確認・整理しておくとよいとされています。

複数の医院を比較する際のポイント

複数の矯正歯科を訪問する際は、同じ質問をして回答を比較すると違いが分かりやすくなります。例えば、「治療期間はどのくらいか」「どのような装置を使用するのか」「費用の総額と内訳」「治療のリスクや注意点」などを各医院で質問してみましょう。

また、お子さん自身の反応も大切な判断材料です。お子さんがリラックスして診察を受けられる雰囲気かどうか、医師やスタッフの説明をお子さんが理解できているかどうかも観察してみてください。

複数の医院を比較した結果、治療方針や費用に大きな違いがある場合は、その理由を各医院に質問してみるとよいでしょう。その説明の分かりやすさや納得感も、医院選びの重要な要素となります。

最終的には、専門性の高さと信頼関係を重視して選ぶことをおすすめします。価格だけで選ぶと、後々問題が生じる可能性もあります。お子さんとの相性や通いやすさも含めて総合的に判断しましょう。

まとめ:お子さんに最適な矯正歯科を選ぶために

小学生のお子さんの矯正歯科選びは、将来の口腔内環境を左右する重要な決断です。この記事でご紹介した5つのポイントを参考に、お子さんに最適な矯正歯科を選んでいただければと思います。

最も重要なのは、日本矯正歯科学会の認定医・専門医が在籍しているかどうかです。専門的な知識と技術を持った医師による治療は、結果に大きな違いをもたらします。

また、丁寧なカウンセリングと説明、明確な費用提示、豊富な症例実績、充実したサポート体制も重要な選択基準です。必要に応じてセカンドオピニオンを活用し、複数の医院を比較検討することも有効です。

矯正治療は決して安い買い物ではありませんが、お子さんの将来の健康と笑顔のための大切な投資です。価格だけでなく、治療の質とサポート体制を重視して選ぶことをおすすめします。

私たちBelle歯科・矯正歯科では、日本矯正歯科学会認定医としての専門知識と経験を活かし、お子さん一人ひとりに最適な矯正治療を提供しています。特に6歳から12歳の「第Ⅰ期」と呼ばれる重要な時期の矯正治療に力を入れており、お子さんの成長に合わせた治療計画をご提案しています。

お子さんの歯並びや噛み合わせでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。カウンセリングでは、お子さんの状態を詳しく診査し、最適な治療方法をご説明いたします。お子さんの健やかな成長と美しい笑顔のために、私たちがサポートいたします。

詳しくはBelle歯科・矯正歯科の公式サイトをご覧いただくか、お電話でお問い合わせください。お子さんの明るい未来のために、最適な矯正治療をご提案いたします。

著者情報

Belle歯科・矯正歯科 院長 竹内優斗

[経歴]

日本矯正歯科学会 認定医

近畿東海矯正歯科学会

インビザライン プラチナプロバイダー

兵庫県歯科医師会

神戸市歯科医師会

神戸市西区歯科医師会

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