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ワイヤー矯正とマウスピース矯正|あなたに最適なのはどっち?blog

2025.09.24

ワイヤー矯正とマウスピース矯正、あなたに合うのはどっち?

歯並びを整えたいと考えたとき、多くの方が「ワイヤー矯正」と「マウスピース矯正」のどちらを選ぶべきか迷われます。それぞれに特徴があり、ご自身の状態や生活スタイルに合った方法を選ぶことが大切です。

私は日本矯正歯科学会認定医として、これまで数多くの患者さんの矯正治療に携わってきました。この記事では、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違いや特徴を詳しく解説し、あなたにとって最適な選択肢を見つけるお手伝いをします。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正の基本的な違い

まずは、それぞれの矯正方法の基本的な特徴について説明します。矯正治療の選択肢を考える前に、両者の違いを理解しておくことが重要です。

ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットと呼ばれる小さな装置を取り付け、そこにワイヤーを通して歯を動かす最も一般的な矯正方法です。複雑な歯の動きにも対応できる特徴があります。

一方、マウスピース矯正は透明なプラスチック製のマウスピースを使用します。代表的なものにインビザラインがあり、2〜3週間ごとに少しずつ形状の異なるマウスピースに交換しながら、徐々に歯を理想的な位置に動かしていきます。

マウスピース矯正の最大の特徴は、装置が透明で目立ちにくく、取り外しができるという点です。食事や歯磨きの際には外すことができるため、日常生活への影響が少ないという利点があります。

見た目と目立ちやすさの違い

矯正治療を検討する際、多くの方が気にされるのが「見た目」です。特に大人になってからの矯正では、仕事や社会生活への影響を考慮する必要があります。

ワイヤー矯正は、金属製のブラケットとワイヤーを使用するため、どうしても目立ってしまいます。特に表側矯正では、会話や笑顔の際に装置が見えるため、人によっては気にされる方も多いでしょう。

近年では白いセラミック製のブラケットや透明なブラケットも選べるようになり、従来の金属製よりは目立ちにくくなっています。また、裏側矯正を選べば外からはほとんど見えませんが、費用が高くなる傾向があります。

マウスピース矯正は透明なプラスチック製のため、数メートル離れると装着していることがほとんど分からないほど目立ちません。会議や接客など、人と対面する機会が多い方にとって、この「目立ちにくさ」は大きなメリットとなります。

実際に当院でも、仕事の関係でワイヤー矯正を避けたいという理由でマウスピース矯正を選ばれる方が多くいらっしゃいます。見た目を最優先するなら、マウスピース矯正が圧倒的に優位と言えるでしょう。

治療効果と適応症例の違い

矯正方法を選ぶ際に最も重要なのは、ご自身の歯並びの状態に適した治療法かどうかという点です。すべての症例にマウスピース矯正が適用できるわけではありません。

ワイヤー矯正は、軽度から重度まであらゆる不正咬合に対応できる万能な治療法です。特に以下のような症例に効果的です:

  • 大きく歯を動かす必要がある場合
  • 奥歯を含めた全体的な咬み合わせの調整が必要な場合
  • 歯を回転させるなど複雑な動きが必要な場合
  • 抜歯を伴う治療が必要な場合

一方、マウスピース矯正は技術の進歩により対応できる症例が広がってきていますが、依然として限界があります。特に以下のような症例では効果が限定的な場合があります:

  • 大幅な歯の移動が必要な場合
  • 複雑な回転運動が必要な場合
  • 垂直方向の歯の移動が必要な場合

当院では初診時に詳細な検査を行い、患者さんの歯並びの状態を正確に把握した上で、最適な治療法をご提案しています。中には「マウスピース矯正を希望していたけれど、状態を考えるとワイヤー矯正の方が適している」というケースもあります。

どうしても見た目を重視したい場合は、最初にワイヤー矯正で大きな動きを行い、ある程度歯が動いた段階でマウスピース矯正に切り替える「ハイブリッド矯正」という選択肢もあります。

日常生活への影響の違い

矯正治療は長期間にわたるものですから、日常生活への影響も重要な検討ポイントです。

ワイヤー矯正は装置が固定されているため、食事や歯磨きに制限が生じます。特に以下のような点に注意が必要です:

  • 硬いものや粘着性の高い食べ物は避ける必要がある
  • 装置の周りに食べ物が詰まりやすい
  • 歯磨きに時間がかかり、専用の歯ブラシが必要になる
  • 装置が頬や唇を傷つけることがある

一方、マウスピース矯正は取り外しができるため、食事や歯磨きの際には通常通りの生活が送れます。ただし、以下の点に注意が必要です:

  • 1日20時間以上の装着が必要
  • 食事のたびに外して洗浄する必要がある
  • 外出先での管理が必要
  • 紛失するリスクがある

自己管理ができる方であれば、マウスピース矯正の方が日常生活への影響は少ないと言えるでしょう。しかし、装着時間を守れない場合は治療効果が十分に得られないため、ご自身の生活スタイルや性格も考慮して選択することが大切です。

あなたは自分の性格を考えたとき、決められたルールをしっかり守れるタイプでしょうか?

痛みや違和感の違い

矯正治療では、歯を動かす過程で痛みや違和感を伴うことがあります。これは避けられないものですが、その程度は矯正方法によって異なります。

ワイヤー矯正では、装置の装着直後や調整後に比較的強い痛みを感じることがあります。これは歯に一定の力が継続的にかかるためです。また、装置自体の違和感や、頬や唇を傷つけることによる痛みを伴うこともあります。

マウスピース矯正では、新しいマウスピースに交換した直後に軽い圧迫感を感じることがありますが、ワイヤー矯正と比べると痛みは軽度であることが多いです。また、装置自体が薄く滑らかなため、口腔内の違和感も少ないという特徴があります。

痛みに敏感な方や、違和感を強く感じやすい方には、マウスピース矯正の方が向いているかもしれません。ただし、個人差があるため、一概には言えない部分もあります。

私の臨床経験から言うと、痛みの感じ方には個人差がありますが、マウスピース矯正の方が痛みを訴える患者さんは少ない傾向にあります。ただし、どちらの方法でも、治療開始直後の数日間は多少の不快感があることを理解しておくことが大切です。

治療期間と通院頻度の違い

治療期間は歯並びの状態によって大きく異なりますが、一般的な傾向として以下のような違いがあります。

ワイヤー矯正の場合、軽度の症例で約1年、中程度の症例で1〜2年、重度の症例で2〜3年程度かかることが多いです。通院頻度は約4週間に1回程度で、その都度ワイヤーの調整を行います。

マウスピース矯正の場合も、症例の複雑さによって期間は変わりますが、軽度から中程度の症例では約1〜2年程度かかることが多いです。通院頻度は約6〜8週間に1回程度と、ワイヤー矯正よりも少なくなる傾向があります。

ただし、マウスピース矯正では装着時間を守れないと治療期間が延びてしまうリスクがあります。1日20時間以上の装着が推奨されており、これを守れるかどうかが治療期間に大きく影響します。

忙しい方や通院が難しい方にとっては、通院頻度が少ないマウスピース矯正のメリットは大きいかもしれません。当院では患者さんのライフスタイルも考慮して、最適な治療計画をご提案しています。

費用の違い

矯正治療は保険適用外の自由診療となるため、費用面も重要な検討ポイントです。

ワイヤー矯正の費用は、一般的に表側矯正で約50万円〜80万円程度、裏側矯正では約80万円〜120万円程度かかることが多いです。症例の複雑さや治療期間によって変動します。

マウスピース矯正の費用は、一般的に約55万円〜80万円程度です。使用するマウスピースの種類や数、治療期間によって変動します。

単純に比較すると、表側のワイヤー矯正とマウスピース矯正はほぼ同程度の費用となることが多いですが、裏側矯正はより高額になる傾向があります。

また、治療費以外にも、定期的なメンテナンス費用や、装置の紛失・破損時の再作製費用なども考慮する必要があります。当院では治療開始前に詳細な費用説明を行い、患者さんが安心して治療を受けられるようにしています。

あなたに最適な矯正方法の選び方

ここまでワイヤー矯正とマウスピース矯正の違いについて説明してきましたが、結局どちらを選べばよいのでしょうか?以下のポイントを参考に、あなたに最適な方法を考えてみましょう。

ワイヤー矯正が向いている方
  • 複雑な歯並びの問題がある
  • 大きく歯を動かす必要がある
  • 自己管理が苦手で、装置の装着時間を守るのが難しそう
  • 確実な治療効果を求める
  • 費用をできるだけ抑えたい(表側矯正の場合)
マウスピース矯正が向いている方
  • 見た目を重視したい
  • 食事や歯磨きの制限をできるだけ避けたい
  • 痛みや違和感をできるだけ少なくしたい
  • 自己管理ができる
  • 通院回数をできるだけ少なくしたい
  • 金属アレルギーがある

最終的な判断は、歯科医師による診断と相談の上で決めることが大切です。当院では初診時に詳細な検査を行い、患者さん一人ひとりの状態や希望に合わせた最適な治療法をご提案しています。

まとめ

ワイヤー矯正とマウスピース矯正には、それぞれメリット・デメリットがあります。どちらが「良い」「悪い」というわけではなく、あなたの歯並びの状態や生活スタイル、希望に合った方法を選ぶことが大切です。

ワイヤー矯正は幅広い症例に対応でき、確実な治療効果が期待できますが、見た目や日常生活への影響が気になる方もいるでしょう。

マウスピース矯正は見た目や快適性に優れていますが、自己管理が必要で、対応できる症例に限りがあります。

矯正治療は長期間にわたるものですから、しっかりと理解した上で選択することが成功への近道です。不安や疑問があれば、遠慮なく歯科医師に相談してください。

当院では無料相談も行っていますので、矯正治療をお考えの方はぜひ一度ご来院ください。あなたの素敵な笑顔のために、最適な治療法をご提案いたします。

詳しい情報や予約はBelle歯科・矯正歯科のホームページをご覧ください。あなたの「未来」と「笑顔」を守るお手伝いをさせていただければ幸いです。

著者情報

Belle歯科・矯正歯科 院長 竹内優斗

[経歴]

日本矯正歯科学会 認定医

近畿東海矯正歯科学会

インビザライン プラチナプロバイダー

兵庫県歯科医師会

神戸市歯科医師会

神戸市西区歯科医師会

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