矯正相談ではじめに行う検査の全体像
矯正治療をはじめようと思ったとき、多くの方が「どんな検査をするのだろう」と不安を感じるのではないでしょうか。
Belle歯科・矯正歯科では、患者様との「お話の時間」を大切にしながら、精密な検査を通じて最適な治療計画を立てています。矯正相談で行う検査は、大きく分けて「レントゲン撮影」「写真撮影」「型取り」の3つです。これらの検査は、歯並びや噛み合わせの状態を正確に把握し、10年後、20年後を見据えた治療計画を立てるために欠かせません。
検査と聞くと身構えてしまうかもしれませんが、どれも痛みを伴わない検査ばかりです。それぞれの検査には明確な目的があり、患者様一人ひとりに合わせたオーダーメイド式の治療プランを作るための重要な情報源となります。

レントゲン撮影が必要な理由と種類
パノラマレントゲンで全体像を把握
パノラマレントゲンは、お口全体を一枚の写真に収める撮影方法です。
この検査では、すべての歯の状態、顎の骨の形、埋まっている親知らずや過剰歯の有無などを確認できます。矯正治療を始める前に、虫歯や歯周病がないか、歯を支える骨の状態は健康かといった基本的な情報を得るために必要不可欠です。撮影時間はセッティングを含めても数分程度で、痛みはまったくありません。
定期的にパノラマレントゲンを撮影することで、前回と比較して骨が減っていないか、歯周病が進行していないかを確認できます。これは矯正治療中の経過観察においても重要な役割を果たします。
セファログラム(頭部X線規格写真)の重要性
セファログラムは、矯正歯科診断のグローバル・スタンダードとされる検査です。
顔を横から撮影することで、上下の顎の位置関係、顔の骨格バランス、歯の傾斜角度などを正確に測定できます。特にお子様の場合、顎顔面の成長方向や成長量を予測するために不可欠な検査となります。成長期のお子様では、この検査結果をもとに「いつ治療を始めるべきか」「どのような装置が適しているか」を判断します。
成人の矯正治療においても、セファログラムは治療計画を立てる上で重要です。成長発育がほとんどないため、歯の移動計画を立てやすいという利点がありますが、骨格的な問題がある場合には外科的矯正治療が必要かどうかを判断する材料にもなります。
CT撮影が必要なケース
より詳細な三次元的情報が必要な場合、CT撮影を行うことがあります。埋伏歯(骨に埋まったままの歯)の位置や向き、顎の骨の厚みなどを立体的に把握できるため、複雑な症例では特に有用です。
埋伏歯は高頻度でみられる歯の位置異常のひとつで、特に上顎犬歯や親知らずで多く見られます。放置すると周囲の歯を押したり、歯根を溶かしたりするリスクがあるため、正確な位置把握が治療計画に直結します。

口腔内写真撮影の目的と活用法
治療前の記録として
口腔内写真は、治療開始前の歯並びや噛み合わせの状態を詳細に記録するために撮影します。正面、左右の側面、上下の咬合面など、複数の角度から撮影することで、治療前の状態を正確に把握できます。
この写真は、治療後の変化を比較する際にも重要な資料となります。患者様ご自身では見にくい歯の裏側も確認でき、治療の進行状況を視覚的に理解していただくことができます。
治療計画の説明に活用
撮影した写真は、診断時の説明資料としても活用されます。
「どこをどのように治療するのか」「どのような変化が期待できるのか」といった説明を、実際の写真を見ながら行うことで、患者様の理解が深まります。Belle歯科・矯正歯科では、患者様との「お話の時間」を大切にしており、写真を用いた丁寧な説明を心がけています。
治療中の経過観察
矯正治療は長期間にわたるため、定期的に口腔内写真を撮影して経過を記録します。歯の移動状況、装置の適合状態、口腔衛生状態などを確認し、必要に応じて治療計画を調整します。治療期間中の変化を写真で確認することは、患者様のモチベーション維持にもつながります。
歯型取り(印象採得)の役割と最新技術
従来の型取り方法
歯型取りは、患者様の歯並びを正確に再現した模型を作製するために行います。従来はシリコン印象材を使用して型を取る方法が一般的でした。印象材をトレーに盛り、お口の中に数分間入れておくことで、歯の形状を精密に記録します。
この模型があることで、現在の噛み合わせを立体的に確認でき、治療計画を立てる際の重要な資料となります。また、実際の治療期間がどれくらいかかるのかという予測にも役立ちます。
口腔内3Dスキャナーの登場
最近では、「アイテロ・エレメント・フレックス」などの口腔内3Dスキャナーを導入する歯科医院が増えています。
この装置は、お口の中をスキャンするだけで、より速く精密な歯型のデータを得られます。従来の印象材を使った型取りと比べて、患者様の負担が大幅に軽減されるというメリットがあります。特に嘔吐反射が強い方や、印象材の味や感触が苦手な方にとっては、快適に検査を受けられる方法です。
デジタルデータの活用
口腔内スキャナーで得られたデジタルデータは、その場で画面上に表示できるため、治療のシミュレーションもすぐに確認していただけます。インビザライン(マウスピース型カスタムメイド矯正装置)などのマウスピース矯正では、このデジタルデータをもとに精密な装置を作製します。
デジタル化により、データの保管や共有も容易になり、転医が必要になった場合でもスムーズな引き継ぎが可能です。

検査結果をもとにした診断と治療計画
精密検査の分析
レントゲン、写真、型取りの3つの検査結果を総合的に分析し、診断を行います。
模型分析では、歯の大きさと顎の大きさのバランス、歯の位置関係などを測定します。頭部X線規格写真の分析では、顔の骨格バランス、上下顎の位置関係、歯の傾斜角度などを詳細に計測します。これらの分析には専門的な知識と経験が必要で、日本矯正歯科学会認定医としての専門性が活かされる部分です。
治療計画の立案
検査結果を詳細に分析した上で、患者様一人ひとりに最適な治療計画を立案します。
治療のゴール、そこに至るプロセス、使用する装置とその効果、治療期間、抜歯・非抜歯の判断など、わかりやすく説明します。お子様の場合は、第二期治療の可能性についても説明し、保定や後戻りの可能性、治療のメリット・デメリットについても十分にお話しします。
患者様との対話を重視
Belle歯科・矯正歯科では、治療計画について患者様と十分に対話する時間を設けています。生活スタイルや年齢に応じたオーダーメイド式の治療プランを共に考えることを大切にしており、患者様ご自身が納得して治療を始められるよう心がけています。
治療費用についても、治療費、調節料、支払い方法、装置が壊れたときの対応、転医や中止する場合の精算についても詳細に説明し、同意を得てから治療を開始します。

検査を受ける際の注意点とよくある質問
検査前の準備
矯正相談の初診時には、保険証をお持ちください。カルテの入力に必要となります。保険証をお持ちでない方は、身分を証明できるもの(免許証、住基カードなど)をご用意ください。
検査自体に特別な準備は必要ありませんが、口腔内写真を撮影するため、できれば来院前に歯磨きをしておくと良いでしょう。
検査にかかる時間
初診時の検査は、全体で30分から1時間程度かかります。レントゲン撮影、口腔内写真撮影、型取りを順番に行い、その後、歯科医師との相談時間を設けます。検査結果の詳細な分析には時間がかかるため、診断は別日に行うことが一般的です。
検査費用について
矯正治療の精密検査は、一般的に自費診療となります。検査内容によって費用は異なりますが、全体矯正の場合で33,000円から55,000円程度が目安です。診断には別途22,000円程度かかることが多いです。ただし、顎変形症や厚生労働大臣が定める疾患に対する矯正治療の場合は、保険適応となることがあります。
検査結果が出るまでの期間
歯型の模型作製には約1週間かかります。そのため、検査結果の説明と診断は、初診から1週間以上経ってからの予約となります。この間に、レントゲン写真の分析、模型分析などを詳細に行い、最適な治療計画を立案します。
まとめ:検査は未来の笑顔への第一歩
矯正相談で行う「レントゲン撮影」「写真撮影」「型取り」の3つの検査は、患者様の歯並びや噛み合わせの状態を正確に把握し、最適な治療計画を立てるために欠かせないものです。
それぞれの検査には明確な目的があり、10年後、20年後を見据えた「未来を見据えた総合治療」を提供するための重要な情報源となります。検査結果をもとに、日本矯正歯科学会認定医としての専門的な知識と経験を活かして、患者様一人ひとりに合わせたオーダーメイド式の治療プランをご提案します。
矯正治療は、ただ歯並びをきれいにするだけでなく、お口の健康、ひいては生活の質(クオリティ・オブ・ライフ)の維持・向上を目指すものです。はじめての矯正相談で不安を感じるのは当然のことですが、丁寧な検査と説明を通じて、安心して治療を始めていただけるよう全力でサポートいたします。
歯並びや噛み合わせでお悩みの方、矯正治療に興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。患者様が自信を持って笑える健康で美しい口元の実現を目指し、Belle歯科・矯正歯科が全力でサポートいたします。
詳しい検査内容や治療の流れについては、Belle歯科・矯正歯科の公式サイトをご覧いただくか、お電話にてお問い合わせください。皆様のご来院を心よりお待ちしております。

著者情報
Belle歯科・矯正歯科 院長 竹内優斗
[経歴]
日本矯正歯科学会 認定医
近畿東海矯正歯科学会
インビザライン プラチナプロバイダー
兵庫県歯科医師会
神戸市歯科医師会
神戸市西区歯科医師会

