親知らずの抜歯

親知らず（前から8番目の永久歯）はむし歯や歯周病になりやすいため、痛みや腫れが出やすい歯です。また、横向きに生えることも多く、その場合は他の歯を押すことで不正咬合（歯並びの不具合）を引き起こす一つの要因にもなります。

このような問題が発生した場合は、口腔外科で外科的な手術を行って親知らずを抜く必要があります。ただし外科的な手術にはリスクがつきものです。そのため、親知らずを抜く際はレントゲン写真などを使って目に見えない部分の状況まで念入りにチェックし、リスクと抜くメリットを慎重に検討したうえで抜歯の当否を判断します。

親知らずの抜歯についての詳しい内容は、以下をご覧ください。

顎関節症

顎の関節から音がしたり、口が大きく開けられなくなったりした場合、顎関節症の疑いがあります。顎関節症の原因は様々ですが、主な原因は顎関節周囲の筋肉・靭帯の異常、関節円板の異常、上下の歯の咬み合わせの異常とされています。

そのため口腔外科ではスプリントと呼ばれるマウスピースのような装置や、入れ歯や被せ物などを使って咬み合わせを調整し、症状の改善を図ります。ただし重症化している場合は、手術による治療を行う場合もあります。

顎変形症（受け口など）

顎の骨の異常によって顔の見た目が変わってしまったり、咬み合わせに不具合が出たりする病気です。生まれつきの顎の骨の形が原因で発症する場合もあれば、骨折や腫瘍、手術などが原因で発症する場合もあります。

治療は口腔外科と矯正科が協力して行うことが多く、矯正治療によって咬み合わせを調整した後、外科的な手術によって顎を移動させます。

インプラント

何らかの原因で歯を失ってしまった場合に、天然の歯の代わりとして顎の骨の中に埋め込まれるのがインプラントです。この埋め込みの手術が口腔外科治療の領域となっています。

ただし、インプラントを埋め込むためにはむし歯や歯周病をきちんと治療する必要があります。また埋め込み後の咬み合わせを想定した施術や被せ物の作製も大切になります。

インプラントについての詳しい内容は、以下をご覧ください。

診断と検査

患者様のご相談内容に合わせて、お口の中をくまなく検査します。視診・触診はもちろんですが、口腔外科の病気を抱えている場合は見えないところに問題がある場合があるので、レントゲン撮影なども実施します。

現状と治療の説明

検査を通じて現状を把握した後、今お口の中がどんな状態になっているのかを患者様に説明します。治療が必要な場合は、どのような治療の選択肢があり、それぞれにどのようなメリット・デメリットがあるのかなどを丁寧に説明していきます。

治療の実施

リスクや費用などを含め、現状と治療について患者様のご理解とご了承を得られたら、実際に治療を行います。

治療後のケアについての説明とアフターフォロー

口腔外科の治療は外科的な手術を行う場合も多いため、治療後のケアやアフターフォローが非常に大切です。そのため治療後はどのようなケアが必要なのか、定期検診ではどのようなことをチェックしていくのかなどをきちんと説明し、メインテナンスを継続していくことが重要です。