マウスピース矯正とは?基本的な特徴と仕組み
マウスピース矯正は、透明なプラスチック製のマウスピースを使って歯並びを整える矯正方法です。従来のワイヤー矯正とは異なり、装置が目立ちにくく取り外しができるという特徴があります。
神戸市でも近年、マウスピース矯正の人気が高まっています。特に社会人の方や人前に立つ機会の多い方から選ばれることが多いのが特徴です。
マウスピース矯正では、歯の動きに合わせて数週間ごとに新しいマウスピースに交換していきます。一般的に1日20〜22時間の装着が推奨されていますが、食事や歯磨きの際には取り外すことができるため、日常生活への影響が少ないのが大きな魅力となっています。
マウスピース矯正の基本的な仕組みは、歯に適切な力をかけ続けることで歯を動かすというものです。歯と歯槽骨の間には歯根膜という薄い膜があり、この膜に力が加わることで骨の吸収と添加が起こり、歯が移動します。
ただし、マウスピース矯正はすべての方に適しているわけではありません。歯並びの状態や生活習慣によっては、効果が十分に得られないケースもあります。そのため、専門医による適切な診断と治療計画が重要です。
マウスピース矯正とワイヤー矯正の違い
矯正治療を検討する際、多くの方がマウスピース矯正とワイヤー矯正のどちらを選ぶべきか迷われます。それぞれの特徴を比較してみましょう。
ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットと呼ばれる装置を取り付け、そこにワイヤーを通して歯を動かす最も一般的な矯正方法です。複雑な歯の動きにも対応できる特徴があります。
一方、マウスピース矯正は透明なプラスピース製のマウスピースを使用します。代表的なものにインビザラインがあり、2〜3週間ごとに少しずつ形状の異なるマウスピースに交換しながら、徐々に歯を理想的な位置に動かしていきます。
最も大きな違いは見た目です。マウスピース矯正は透明なため、数メートル離れると装着していることがほとんど分からないほど目立ちません。会議や接客など、人と対面する機会が多い方にとって、この「目立ちにくさ」は大きなメリットとなります。
また、マウスピース矯正は取り外しができるため、食事や歯磨きの際に不便さを感じることがありません。ワイヤー矯正では装置が口腔内に固定されるため、食べ物が挟まりやすく、歯磨きも難しくなりがちです。
一方で治療効果については、ワイヤー矯正は軽度から重度まであらゆる不正咬合に対応できる万能な治療法です。マウスピース矯正は技術の進歩により対応できる症例が広がってきていますが、依然として限界があります。
どうでしょうか?それぞれの特徴を理解することで、ご自身に合った矯正方法を選びやすくなりますね。

マウスピース矯正が向いている人・向いていない人
マウスピース矯正は多くのメリットがありますが、すべての方に適しているわけではありません。ここでは、マウスピース矯正が向いている人と向いていない人の特徴を紹介します。
マウスピース矯正が向いている人
まず、マウスピース矯正が向いているのは、見た目を重視する方です。仕事や社会生活で人と接する機会が多い方にとって、目立たない矯正装置は大きなメリットとなります。
また、自己管理ができる方も向いています。マウスピース矯正は1日20時間以上の装着が必要ですが、食事や歯磨きの際には外す必要があります。その後すぐに装着する自己管理能力が求められます。
さらに、軽度から中等度の歯並びの乱れがある方にも適しています。特に前歯のガタつきやすきっ歯、軽度の出っ歯などは、マウスピース矯正で効果的に改善できることが多いです。
マウスピース矯正が向いていない人
一方、マウスピース矯正が向いていないのは、重度の不正咬合がある方です。上顎前突(出っ歯)や下顎前突(受け口)、開咬など重度の不正咬合がある場合、マウスピース矯正だけでは対応が難しいことがあります。
また、抜歯が必要な症例も注意が必要です。歯を抜いた後に大きく歯を移動させる必要がある場合、マウスピース矯正では十分な効果が得られないことがあります。
自己管理が難しい方も向いていません。忙しい生活を送っている方や、自己管理が苦手な方、お子さまなどは、装着時間が不足してしまう可能性があります。装着時間が足りないと、計画通りに歯が動かず、治療効果が得られないことがあります。
複数のインプラントが入っている方も注意が必要です。インプラントは顎の骨に直接埋め込まれているため、矯正治療で動かすことができません。複数のインプラントが入っている場合、周囲の歯の移動が制限されるため、理想的な歯並びを作ることが難しくなります。
あなたはどちらのタイプに当てはまりますか?
マウスピース矯正の費用相場と治療期間
マウスピース矯正を検討する際、気になるのが費用と治療期間です。ここでは、神戸市における一般的な費用相場と治療期間について解説します。
マウスピース矯正の費用は、治療範囲や症状の程度によって大きく異なります。大きく分けると「部分矯正」と「全体矯正」の2種類があり、それぞれ費用相場が異なります。
部分矯正と全体矯正の費用差
部分矯正は前歯など見た目を重視した限定的な矯正で、費用は比較的抑えられます。一般的な費用相場は10万円から45万円程度です。前歯のみの軽度なガタつきや、すきっ歯の改善などが対象となります。治療期間も短く、半年程度で完了するケースも少なくありません。
全体矯正は奥歯を含めた全ての歯を対象とした矯正治療で、費用相場は60万円から100万円程度です。見た目の改善だけでなく、噛み合わせの調整など機能面の改善も目的としています。治療期間は1年半から3年程度かかることが一般的です。
実際に、マウスピース矯正経験者へのアンケート調査によると、マウスピース矯正の平均費用は61.7万円という結果が出ています。これはワイヤー矯正の平均費用75.4万円と比較すると、やや安価な傾向にあります。
ただし、個々の歯並びの状態や選択するブランド、クリニックによって費用は大きく変動します。安さだけで選ぶのではなく、治療内容や自分の症状に合っているかを優先して検討することが大切です。
主要ブランドの費用比較
マウスピース矯正には様々なブランドがあり、それぞれ特徴や費用が異なります。代表的なブランドとしては、インビザライン、キレイライン矯正、アソアライナーなどがあります。
インビザラインは世界的に最も普及しているマウスピース矯正ブランドで、治療実績が豊富です。費用相場は80万〜100万円程度と高めですが、3Dスキャン技術を用いた精密な診断と治療計画、治療後のシミュレーションが可能です。
キレイライン矯正は日本国内のブランドで、前歯の部分矯正に特化しています。費用相場は20万〜46万円程度と比較的リーズナブルです。治療期間も短く、最短2.5ヶ月から治療が可能とされています。
矯正治療は長期的な歯の健康を左右する重要な投資です。費用だけでなく、医師の経験や技術、アフターケアの充実度なども含めて総合的に判断することをおすすめします。
神戸市でマウスピース矯正を選ぶポイント
神戸市で最適なマウスピース矯正医院を選ぶには、いくつかの重要なポイントがあります。ここでは、医院選びの際にチェックすべき点を紹介します。
まず最も重要なのは、医師の経験と実績です。マウスピース矯正は比較的新しい治療法であるため、豊富な経験を持つ医師を選ぶことが成功の鍵となります。日本矯正歯科学会の認定医や、マウスピース矯正の症例数が多い医師を選ぶと安心です。
Belle歯科・矯正歯科では、インビザラインのプラチナプロバイダーとして多くの症例を手がけてきました。大阪大学附属病院矯正科に6年間在籍し、様々な症例を経験してきたことで、複雑なケースにも対応できる技術を磨いてきました。
次に重要なのは、カウンセリングの充実度です。良い医院では、初回のカウンセリングで患者さんの希望や生活スタイルをしっかりとヒアリングし、それに合わせた治療計画を提案してくれます。
また、設備の充実度も重要なポイントです。3Dスキャナーやシミュレーションソフトなど、最新の設備を導入している医院では、より精密な診断と治療計画が可能となります。
神戸市には多くの矯正歯科医院がありますが、特に西区・須磨区・垂水区にお住まいの方は、西神南にあるBelle歯科・矯正歯科へのアクセスが便利です。西神中央、伊川谷、学園都市からも多くの患者さんが来院されています。
矯正治療は長期間にわたるものですから、通院のしやすさも重要な要素です。自宅や職場からのアクセスの良さ、駐車場の有無、診療時間の融通性なども考慮に入れると良いでしょう。
最後に、費用と支払い方法も確認しておきましょう。矯正治療は高額になることが多いため、分割払いやローンなどの支払い方法が用意されているかどうかも重要なポイントです。
セカンドオピニオンを活用することも大切です。複数の医院でカウンセリングを受けることで、より自分に合った治療法と医院を見つけることができます。当院でもセカンドオピニオンやサードオピニオンとしてのご相談を承っています。
マウスピース矯正の治療ステップと注意点
マウスピース矯正の治療は、いくつかのステップに分かれて進行します。ここでは、一般的な治療の流れと、各段階での注意点について解説します。

初診カウンセリングと検査
まず最初に行われるのが、初診カウンセリングです。ここでは、患者さんの希望や悩みをしっかりとヒアリングし、お口の状態を確認します。
次に、詳細な検査を行います。レントゲン撮影、口腔内写真撮影、歯型の採取などが一般的です。最近では3Dスキャナーを使用して、デジタルで歯型を採取する医院も増えています。
これらの検査結果をもとに、医師が治療計画を立案します。治療期間、費用、予想される結果などについて詳しい説明を受けることができます。
マウスピースの作製と装着
治療計画に同意したら、マウスピースの作製に入ります。採取した歯型をもとに、コンピューター上で歯の動きをシミュレーションし、段階的に歯を動かすためのマウスピースを作製します。
マウスピースが完成したら、装着方法や注意点について説明を受けます。一般的には1日20〜22時間の装着が必要で、食事と歯磨きの時以外は常に装着することが求められます。
定期的な通院とマウスピースの交換
治療中は定期的に通院し、歯の動きを確認しながらマウスピースを交換していきます。通院頻度は1〜2ヶ月に1回程度が一般的です。
マウスピースは通常、1〜2週間ごとに新しいものに交換します。交換のタイミングは医師の指示に従いましょう。
治療中の注意点
マウスピース矯正中は、いくつかの注意点があります。まず、装着時間を守ることが最も重要です。1日20時間以上の装着が必要で、これを守らないと治療効果が得られません。
また、マウスピースを外した状態での飲食は問題ありませんが、水以外の飲み物を装着したまま飲むことは避けるべきです。特に色素の強い飲み物(コーヒー、紅茶、赤ワインなど)は、マウスピースを変色させる原因となります。
マウスピースの洗浄も重要です。毎日、専用の洗浄剤を使用するか、中性洗剤で丁寧に洗いましょう。歯磨き後にマウスピースを装着する際は、歯をしっかり磨いておくことも大切です。
治療中に違和感や痛みを感じることがありますが、これは歯が動いている証拠です。しかし、強い痛みや違和感が続く場合は、早めに医院に相談しましょう。
まとめ:あなたに最適なマウスピース矯正を見つけるために
マウスピース矯正は、目立ちにくく取り外しができるという大きなメリットがあり、多くの方に選ばれる矯正方法となっています。しかし、すべての方に適しているわけではなく、歯並びの状態や生活習慣によって効果が異なります。
神戸市で最適なマウスピース矯正を選ぶためには、医師の経験と実績、カウンセリングの充実度、設備の充実度、通院のしやすさ、費用と支払い方法などを総合的に判断することが大切です。
Belle歯科・矯正歯科では、患者さんの症状だけでなく、普段の生活や将来の計画なども含め、じっくりとお話をしたうえで、最適な治療計画を提案させていただいています。西神中央、伊川谷、学園都市を含めた西区・須磨区・垂水区から矯正治療を希望され、当院へご来院されております。
矯正治療は長期間にわたるものですから、しっかりと理解した上で選択することが成功への近道です。当院の後でセカンドオピニオンやサードオピニオンを聞きに行かれてもかまいませんし、当院をセカンドオピニオン、サードオピニオンとしてご活用いただいてもかまいません。
歯並びのことでお悩みの際は、ぜひお気軽にご相談いただければ幸いです。美しい笑顔と健康な歯並びを手に入れるお手伝いをさせていただきます。
詳しい情報や無料相談のご予約は、Belle歯科・矯正歯科のウェブサイトをご覧ください。あなたの新しい笑顔のスタートをサポートいたします。

著者情報
Belle歯科・矯正歯科 院長 竹内優斗
[経歴]
日本矯正歯科学会 認定医
近畿東海矯正歯科学会
インビザライン プラチナプロバイダー
兵庫県歯科医師会
神戸市歯科医師会
神戸市西区歯科医師会

